以前に「最短でバストアップする方法」ということで、主にメンタルを保つコツのようなことを書きました。
今回は前回からの続きというわけでもありませんが、やはり何かを変えるためには、
「まずは現状を把握する必要がある」
ということで、今回は「全身写真を撮る意味」をテーマに書きたいと思います。
バストアップのご相談で読者さんからたくさんの写真をLINEなどで頂くわけですが、
胸のアップ写真だけを頂いても、正直なかなか正確な判断はできません。
「自分の良いところ」「自分の悪いところ」を把握するためにも「全身写真を撮る」ことから始めましょう。
「全身写真を撮る」と言っても、実は撮り方もすごく大切なのです。
大抵の方は自撮りなので、デジカメやスマホを片手に鏡撮りのような形になるのですが、
それだとスマホを持つ手が上がるので、胸の左右差や体の歪みをちゃんと分析しにくくなります。
もちろん、鏡撮りであっても撮らないよりは何倍も良いのですけどね(笑)
ボディメイクのための全身写真の撮影方法
自分のボディバランスの現状を把握するために、ご自分の全身写真を撮影する必要があります。
全身写真を撮るための必須アイテム
もちろん、スマホやデジカメなどの撮影機器はあるという前提です。
セルフタイマーを利用して、鏡横に立てかけたりして鏡撮りするという方法もありますが、出来れば最低限「三脚」はあった方が良いでしょう。
「三脚とか、なんか面倒だな~」と思っている方(笑)
今はセルカ棒(自撮り棒)にBluetoothのリモコンがついて、三脚にもなるという優れものがたくさんあります。
しかも安い!
例えばこれ。
【最新版】 自撮り棒 Bluetoothリモコン 三脚一脚兼用 無線 軽量 iPhoneX iPhone8 iPhone6s/7/8plus iPhone Android スマホ等対応
他にもたくさん種類はありますが、だいたい1500円~2000円前後で買えます。
Bluetoothのリモコンがすごい使いやすいです。
別に全身写真を撮るだけじゃなく、自撮り棒にもなるので旅行などでも大活躍です!
全身写真撮影のためのアングル、カメラ(スマホ)の設置高さ
撮影アングルは、正面、背面、真横。
カメラの高さは自分のおへそ~みぞおちの高さくらいに三脚等で設置すると現状をすごくわかりやすくなります。
床にカメラやスマホを立てて撮ると、どうしても下からのアングルとなってしまい、把握しにくくなっちゃいます。
↑はちょっとボカしてますが、以前に頂いた読者さんの写真です。
左はローアングル。右は「みぞおち」の位置くらいからのアングルでの撮影。
下からだと特に胸の形や左右差、肩の位置などがわかりにくくなります。
写真を見るとわかるように、ローアングルだと実際よりも下半身が大きく見えちゃいます。
しかし、この読者さんのくびれすげーな(笑)
理想は、右の写真くらいの高さにカメラを設置することです。
そうすると、頭から足先まで偏りにくいアングルで写真が撮れます。
全身写真は、自分の現状を知るために、そして「自分の良い所」を探すために毎月1回、全身の採寸とともに撮影しましょう。
よく、毎日、毎週のように採寸したり写真を撮る方がいます。
ボディメイクを頑張っていると撮ったり採寸したくなるのは、すごく理解できるのですけど、モチベーション的にマイナス効果の方が大きいかもしれません。
ちゃんとした採寸や撮影は月に一度でじゅうぶんです!
三脚にスマホをセットしたら、この写真の読者さん「raiさん」のように、全面、背面、真横の3点は必ず撮りましょう。
こんな感じで。
あと、カメラの角度は、必ず床と水平にするように心がけましょう。
上の写真は、読者さんから頂いたものを水平になるように補正しました。
全身写真を見てわかること
このように全身写真を撮ってみると、「他人から自分がどのように見えているか?」ということが客観的に把握できます。
よく読者さんからは「後ろ姿がこんなに酷かったなんて。。。」などと悲観的な声も頂きますが、
撮影した全身写真が、今の自分の現実です。
ここを直視することから、伸ばすべき点、改善点などが見えてくるわけです。
なので、勇気を持って全身写真を撮ってください。
これが肉体改造のスタートだと考えてください。
さて、全身写真を撮ってみると、色々なことがわかります。
まずは、以下のように水平、垂直のラインを引いていきます。
これもraiさんの写真です。
お尻の日焼け跡がカワイイです(笑)
ちなみに、この読者さん(raiさん)の当時のスペックです。参考にしてみてください。
- 年齢:24歳
- 身長:165cm
- 体重:44〜46㎏
- おじきトップバスト:80cm
- 直立トップバスト:78cm
- アンダーバスト:70cm
- トップ・アンダーバストサイズ差:10cm
- カップ:Aカップ
- ウエスト:65cm
- へそ下(腹部):69cm
- ヒップ:82cm
- 太もも:45cm
- ひざ:32cm
- ふくらばぎ:32cm
- 足首:19cm
- 二の腕:21cm
※ (参考)バストサイズの測り方
そうそう、全身写真を撮るときは、フルヌードが基本です。
ショーツを履きたくなる気持ちもわかりますが、フルバックだと、お尻の筋肉の付き具合や垂れ具合もわかりにくいです。
100歩譲ってTバックです(笑)
目的は「自分の現状を把握するため」ということをお忘れなく。
こうやって全身写真に垂直、水平のラインを引いてみると、
自分の体の歪みやバランスがすごくよくわかります。
このraiさんの写真は、カメラの高さが少し低め、下腹部から太もも辺りの高さから撮っていると思うので、出来ればもう少し上に設置して撮りましょう。
全身写真からあなたの体を自己分析する方法!
前述したようにそれぞれの写真に縦横の垂直、水平ラインを引いていくと、自分のボディバランスや左右の歪みなどが解ってきます。
全身写真(正面)からわかること
掲載の写真は、おへそから垂直線を引いた形となりますが、本来は、「鎖骨のくぼみ」~「くるぶしの重なった点」に向かって垂直線を引きます。
そこが「重心線」となり、それを起点に並行、及び垂直線を引いていく形となります。
左右の体のバランスなどを分析するためにとても大切なことです。
例えば、この写真でわかるのは、
- 「鎖骨中心」~「おへそ」~「くるぶし」のラインがずれていること。
- 左右の骨盤の広さが異なる。
- バストトップの位置は左右対称だけど、肩の高さが左右で異なる。
- 膝の高さも若干異なる。
- そして何より「O脚」である。
などです。
これは明らかに左右で体の歪みが出ている状態です。
この大きな原因は「筋力がない」ということと、「外側重心」であるということです。
外側重心なので、軽度ではありますが膝下が変形してしまい、ふくらはぎの外側にお肉がついています。
誰でも「利き手」があるように「利き足」があります。
ボールを蹴るときに、ボールを当てる方が「利き足」で、ふんばる方を「軸足」と言います。
普通に立っていても、体重を乗せてしまっている方が「軸足」です。
骨盤は軸足側へとスライドし、腸骨(骨盤で一番大きな骨)が上に上がり、利き足の方へとねじれます。
腸骨が捻じれると、腸骨に繋がっている仙骨が傾くため、バランスをとるために重心を歪ませます。
そのような状態を長期間維持していると、脊柱が複雑に歪み、体の歪みが見た目にもわかるようになっていきます。
全身写真(側面)からわかること
耳垂とは「耳たぶ」のことです。
耳~肩の先端~大転子~股関節~膝中心~くるぶしの2cm前部
このラインが真っ直ぐであると良いとされています。
この読者さんは、この真横の写真で顎が上がっているため、正確にはわかりませんが、それでも肩が前に出ていることがわかります。
つまり「巻き肩」なのです。
「巻き肩」はスマホなどを常用している現代人にはとても多い症状で「上腕骨頭前方突出」と言われます。
巻き肩は「貧乳の大きな要因」になりますので、ぜひ改善してください。
巻き肩になると、肩や首のこり、腰痛や頭痛、むくみ、冷えなど様々な症状を引き起こします。
続いて、軸線と並行に背中側にラインを引きます。
背中側のラインは壁にひっつけても確認しやすいです。
かかとと壁の間にこぶし一つの隙間を開け他 た時に「壁に先にどの部分が付くか?」というやつですね。
これは諸説あるのですが、わたしはお尻がまず付きます。
お尻がつくと骨盤が前傾していると言われますが、わたしは骨盤がほんの少し前傾している方がお尻の形は良くなると考えています。
続いて背中のラインを見ていきます。
赤いラインは背中とお尻を壁に付けたライン。
腰付近の壁との隙間を見ると、かなり空いていますよね。
通常は壁との隙間に手の平を差し込んで若干の隙間が空く位がいいとされています。
でも、この読者さんの場合は、拳を入れてもまだ隙間があるくらいです。
これを「反り腰」と言います。
「反り腰」は猫背の典型例です。腰が反っているため、それを補正しようと肩甲骨が前に巻いていきます。
なので、彼女は「巻き肩」になっているわけです。
反り腰で猫背になると、大半の場合、背中、お尻、太ももの裏、お腹がゆるみます。
逆に胸の筋肉は縮んでしまうために、胸の成長を大きく阻害しているわけです。
これを放置しておくと、胸はもっと小さくなって、お尻は垂れ、下腹部がぽっこりしていきます。
全身写真(背面)からわかること
外後頭隆起(がいこうとうりゅうき)とは、後頭部の中心の下部にやや出っ張った突起した部分をいいます。
ただ、頭部は撮影時にぶれやすいので、背骨と首の付け根の下を向いた時に突起する部分を基準にしてもOKです。
また、大切な「重心線」は、こちらも腰椎の3番目から上下に垂直に引いたラインになります。
背面は、この4点を結んだ線が真っ直ぐになるのが理想です。
この読者さんの場合は、やはりO脚が気になりますね。
逆光なのでわかりにくいですが、くびれの位置や幅も違うのでやはり骨盤に歪みがあります。
「骨盤」は、プロポーションの要です。
バストの成長にも大きく影響します!!
歪んでいたら、必ず是正するよう心掛けてください。
あと、やっぱり残念なのは「お尻」が垂れ気味であるということです。
普段、後姿を自分で見ることは少ないので、気が付きにくいのですが、お尻は鍛えないと下がります。
わたしもあまり人の事は言えませんが、お尻を鍛えると脚も長く見えるし、基礎代謝も上がるし、かっこいいし。
いいことだらけです!!
これは「脚痩せレポート」に書いているように体の中で最も大きな筋肉のひとつだからです。
全身写真を撮影する意味
「バストアップ成功したい!」という願いを持って、この拙いブログをご覧頂いている方は多いと思います。
ただ、やっぱりバストだけに目を向けてはダメなのです。
あなたの今の体を作っているのは、あなたが食べたものであり、あなたの生活であり、あなたの体質であり、あなたの体型なのです。
こうやって、全身写真を撮影し、客観的に自分を見てみると色んな「気づき」があると思います。
「後姿やば!」
「体の歪みひど!」
「ちっぱいかと思ってたけど、意外とバランスとれてるじゃん」
「胸がネックだと思ってたけど、くびれが全くない。。くびれたらどう見えるんだろう?」
などなど。
全身ヌードの写真なんて、普通に生活していたら誰も撮りません 笑
面倒だし、家族がいてなかなか撮るタイミングが無いという人もいると思います。
ただ、撮ったらわかることはとっても多い。
現実を見て、傷口に塩を塗るような結果になるかもしれませんが、
何事も、問題を解決するためには「現状を把握する」ことから始まります。
写真撮影と採寸は、その「現状把握」の作業です。
現状を把握してこそ、原因をつきとめたり、対策を練ったりすることが出来るわけですから、「バストアップしたい!」って色んなものに食いついて、ただ単純になるよりもずっと効率が良いはずですよね。
これからバストアップをがんばりたい!でも、何をしていいのかわからない。
そんな方は、まず全身写真を撮ること。
そしてボディサイズを測ること。
それから対策を考えましょうね♪
合わせて読みましょう♪